11 28 2018
飛騨高山
先日、飛騨高山に行ってきた。
高松からマリンライナーで岡山へ行き、そこから新幹線で名古屋へ。
名古屋から在来線で高山へ。約6時間かけて高山に到着。到着したのが、夜の19時だったのでそのまま夕食へ。
宿近くの「松喜すし」というお寿司屋さんへ。高山は富山から近く、お魚は富山から入ってきているため、脂が乗っておりとても新鮮で美味しかった。
最後には名産である飛騨牛の握りも。
朝は早起きして「宮川朝市」へ。
朝から多くの観光客で賑わっている。外国人の姿も多数見られる。完成された観光地というのは朝から夜まで楽しめるような気がする。
特に買い物したかったわけではなかったが、朝一と夜がその町の空気を感じるのには最高の時間だ。
朝は土地から漂う空気、夜は人から溢れ出すローカルの空気を感じられる。
そして電車に乗り、「飛騨古川」へ。
古川も高山と同様、古くからの町並みが続き白塗りの建物が並んでいる。
古民家や歴史上、重要な文化財となりうる建物は維持管理が高額だと聞く。
この町も恐らく行政からの補助金や助成金で維持管理がなされている物だと考えていた。
話を聞くとそうではなく、ほとんどが住民による自主的な景観維持であるとの事。
後世に美しい町並みを残そうとするその一人一人の姿勢には頭がさがる思いだ。
そしてたまたま入った昔から続く伝統的な作り方を続けているロウソク屋さんでお話しさせてもらった。
作業をしながらだったが、終始笑顔で僕に丁寧に伝統的なロウソクの作り方や、この地方に伝わるロウソクについての逸話を聞かせてくれた。
ロウソク1本や2本購入したところで、大きな利益にならないだろう。
まして僕たちは彼らから見ると観光客だ。観光客が多くのロウソクを求めるはずがないと彼も思っていたと思う。
しかし彼は笑顔を絶やす事なく、一言一言強い口調で説明してくれた。
仏壇に供えるロウソクに種類があるという事、伝統的なこのロウソクは強風が吹いても消えないという事。
僕は彼に出会えた事でこの町がとても好きになった。純粋な気持ちでひとつの事を伝えていくその姿勢に尊敬の念を抱かざるを得なかった。
僕は数年前に他界した祖父母の事を思い出して、彼が作るロウソクを購入させてもらった。
祖父母の墓前にこの灯を灯そう。
その後、飛騨古川で外国人に人気のサイクリングツアーがあるという事でそのツアーに参加した。
イギリス人のご夫婦2組が参加し、全員で7名のクルーだ。
ガイドの案内に沿って古川の町をただのんびりと周るツアーだったが、何もないローカル感が人気なのだろう。
またこのサイクリングツアーを開催しているのは、「美ら地球 ちゅらぼし」という企業。
https://www.chura-boshi.com
代表の山田さんは地元出身ではないが、バックパッカーの時の経験からこの事業のヒントを得たそう。
サイクリング中に通りかかった民家の住民の方から柿の差し入れをいただいた。
イングランドでは柿がないためご夫婦はとても大喜びだった。
そういった想像ができない自然の演出が人々を感動させるのだろう。
飛騨古川、飛騨高山共にとても良い経験となった。