2021 / 07 / 23
【徳島県】そこは俗世とかけ離れた禅の世界〜山犬嶽〜(上勝町)
徳島県の上勝町に一面が苔で覆われた山があるのをご存知でしょうか?
徳島市から国道11号を南下し、小松島市に入る手前に勝浦川が流れています。
勝浦川に沿って県道16号を西に向かう事約1時間。
走りやすかった道がだんだんと険しい山道になってきました。
一部の道路では連日の雨で、苔が生えていてタイヤが滑って登れない道路もありました。
それくらい険しい山道に登山道があります。
ようやく山犬嶽登山口の駐車場に到着しました。
ここから登山口までは約2km
頑張ってスタート地点へ向かいます。
途中には青々と茂った稲が緑色に輝く棚田
普通の道路でも2kmは遠いのに、山道の2kmはキツイです。
しかも登山口まで永遠と登り坂が続いています。
本日は茹だるような暑さ。かなり体力を消耗します。
息を切らせてようやく登山口までたどり着きました。
この時点で駐車場に車を停めて1時間が経過していました。
ここから更に山道を900m登らなくてはいけません。
なぜか山の入り口には鳥居がありました。
10分も歩くと山が険しくなってきました。
かなり傾斜がきつく、気軽に登れる感じではありません。
僕は500mlのペットボトルにお水が1/4くらいしかない状態で来てしまったので、少し意識朦朧としながら登りました。
そして登山口から歩く事約40分。
少しずつ苔の世界が広がってく。
苔の森に入ると、突然景色が暗くなり、何か別の世界に来たような錯覚。
森の中に入る度に深い暗闇に吸い込まれるような感覚。
周囲の声もまるで聞こえない。もはやこの世のものとは思えない世界。
小さな命が集まったこの場所はまさに宇宙空間。
本当に言葉では表せれない凄い世界。
静寂の中、夢中でカメラのシャッターを切った。
無数の小さな命がこの空間にひしめき合って生きている。
自然の大きな力を感じると同時に人間が踏み入れてはいけない。その様な世界にも感じる。
不思議な事に、山を降りてこの風景を思い出そうとしても全く思い出せませんでした。
それくらい非日常の異次元空間だったのか、はたまた森の神がそうさせたのかは僕には分かりませんが、
俗世とはかけ離れた禅の世界で心が浄化されたように感じました。
※自然が色濃く残る山ですので、苔を持ち帰ったり、むやみに苔を踏まない様に注意しマナーを守って山に入ってください。
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アクセス
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山犬嶽
住所:〒771-4503 徳島県勝浦郡上勝町生実萱木屋