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07 01 2023
バンコクの友人が経営するゲストハウスを訪ねて
こんばんは。管理人のDaisukeです。
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4月から仕事でタイに行く機会が増えていて、バンコクのフードコートで食事をしていた時(バンコクのフードコートは100円〜200円もあれば美味しい物が食べれる)「こんな美味しいものを100~200円で食べれるなんて、タイの人は幸せだな。さすが微笑みの国と言われるだけあるな。」と豚の中華粥を食べながら考えてまして。
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そして席を見渡してみたら誰一人笑っていなくて、一人フードコートで苦笑いしていたDaisukeです。
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話は先日バンコクでタイ人の友達が経営するゲストハウスに行った時に感じたこと。 僕の訪ねたゲストハウスは「THE YARD」と言い、オーナーはタイ人のSomさん。
彼らとの出会いは2017年にスタッフメンバーで僕のゲストハウスに宿泊してくれたのが最初です。 当時、仲良くなり一緒にお酒を飲んだり楽しい時間を過ごしました。
そして再会を約束した翌年、2018年に丁度バンコクに行く機会があり彼らのゲストハウスに行きました。 バンコクの中心部からそれ程遠くない住宅街の中に「THE YARD」はあります。 入り口の敷地内にはキッチンカーがあり、地元の人や旅行者が楽しそうに談笑してます。 「THE YARD」は更にその奥の小道を進んだところにありました。 小道の突き当たりには小さなゲートがあり「宿泊者ONLY」の表示とともにゲストハウスの看板もありました。 ゲートを抜けるとそこは都会の中とは思えない素晴らしい中庭に心地の良い音楽にBARがあります。
そしてそれを囲うようにコンテナで作られた客室が積み上がっていました。
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中庭にはヨーロピアンからアジア人、世界各国の旅行者が酒を飲んだり談笑したりして楽しんでいます。Somさんは僕にゲストハウスの案内をしてくれました。 セルフリノベーションで作られた空間は宿泊者の事を考え作られており快適性に加えて遊び心も満載の場所でした。
都会の中にある「庭」という癒しの空間に加え、彼らの持つ人の温かさ、そして楽しく生きている姿に多大なる刺激を受けました。その時の衝撃は今でも忘れられず、いまの僕にとっても大きな影響を与えてくれた宿の一つです。
当時の僕はインバウンドビジネス到来だと言わんばかりにゲストハウスを拡大し、ベッド数を増やしていた頃で、事業を拡大すると売上も増える一方で、経費も増える訳で毎月の固定費もどんどん増えていき、固定費や支払いをするために仕事をしている感覚となっていた時期でもありました。
それが2018年。 彼らとは2度目の再会です。 その後、帰国した僕はお客さんの喜ぶ事を色々と考え「 THE YARD」に見習えとゲストハウスに庭を作ったりしました。
でも一番彼らに影響を受けたのは「楽しく明るく生き周りの人を幸せにする。」そんな生き方でした。
そして先日、ちょうど4年振りに「THE YARD」を訪れました。
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SNSで近況は確認しつつもコロナの影響もあったので、元気で営業しているか心配でもありましたが、4年振りに来た「THE YARD」 の入り口には、これまでのキッチンカーの他に、コンテナで作られた店舗も増え、以前に増してお客さんが増えていました。
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また「THE YARD」に続く小道のゲートにも新しくBARができていて、 「めちゃパワーアップしてるやん!」 という感じで一歩一歩進む度にまさに驚きの連続です。
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そしてゲートを抜け中に入ると、以前に増して客室用コンテナが増えているではないですか!! しかもしかも、それ以上にその場所の持つ雰囲気というか、エネルギーの様なものが以前に増して大きくなっている感じがして。。
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温かい空間の奥に強さというか凄みを増しているような、そんな不思議なエネルギーに包まれてる空間になっていました。
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そしてすぐに笑顔で出迎えてくれたSomさん達と3度目の再会を喜び、僕たちは色んな話をしました。
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日本に来た時の話や、現在の旅行者の動向等。たわいもない話から真面目な話まで。 そして話はコロナの話題へ。
「どうやってコロナを乗り越えたのだろう?」 ふと疑問に思った僕はSomさんに質問をしました。 タイではコロナ禍でも政府からの保証は一切なかった為、収入はいきなり0に。
そこで彼らは宿の家財道具一式を全て売却し当面の生活費を工面し、農家さんから野菜を仕入れ販売したり、ゲストハウスをレンタルオフィスに切り替えたりして乗り越えたという事でした。そんな話を笑顔でしてくれながらSomさんが一冊のアルバム(本)を僕に渡してくれました。
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それは2012年に更地からスタートさせたゲストハウスの工事前の様子から工事中まで写真付きでメッセージを添えてアルバムにした物で、
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2020年のコロナ禍の際に家具を売却した後の写真や、みんなで野菜を販売してる写真等が貼られてあり、 下の方には力強く「NEVER GIVE UP」と書かれていました。
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本人達は笑いながら当時の話をしてくれたけど、精神的にもかなり苦しかっただろうな。 そんな事を思いながらアルバムの最後のページを開くと、そこには結婚式の写真がおさめられていて、聞くとそのカップルは「THE YARD」で知り合って付き合いを始め結婚して、当人達の希望でここで式を行なったという事でした。
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アルバムを見終えた時、「 THE YARD」に入った時に感じたエネルギーの理由がわかったと同時に、良い刺激を与えてくれる友達がいるというのは本当にありがたい事だなと、とっても胸が熱くなった夜となりました。
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以上が僕がタイで感じた話になります。
皆さんも、バンコクに行く機会があれば是非「THE YARD」を利用をしてみてください👍
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