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自然農法での米作り③

自然農法で作ったお米の収穫・乾燥が終わりお米を取りに行ってきた。

4月に籾から蒔いて発芽させて、1本1本抜きそれをまた田植えし、 機械や農薬に頼らず、道具と自然の力だけで育ったお米である。

どうせなら一番美味しい食べ方で頂こうと思いいつもの場所で湧水を汲んで帰った。

原始的な方法で育てたお米なので、せっかくなら火も一から起こそうと思い、キャンプ道具を引っ張りだして薪をくべ火を起こす。

米を洗い土釜に水を浸して、直火で炊き上げる。

途中、キャンプファイアーのように火が燃え上がり、白かった土鍋の底が真っ黒になりラッツ&スターみたいになってしまったが、薪の分量を調整し火力を調整する。

この時点で鍋の排気口からは勢いよく湯気が吹き上げる。 そして強火から弱火にして、更に10分程度蒸らす。 ようやく蒸らす時間が終わり蓋を開けてみると、湯気の中から白く輝くお米が出てきた。

一粒一粒から力強さを感じ、その表面は真珠のような輝きを照らし出している。 数千年の稲作の歴史と僕の思い出が詰まった想像力を掻き立てるお米だ。 そういえば昔、パールライスというお米の種類があったが、その言葉を使ってよいなら、まさにパールライスとはこの事だろう。 土釜で炊いた後、そのまま食べていたので、予熱でオコゲができてしまった。

僕はあまりオコゲが得意ではないので、オコゲを残そうと、一瞬それを別のお皿に移したが、取り除いたオコゲはちょうど稲穂1本分くらいの量であった。自分が丹精込めて作った記憶が蘇り、オコゲどころか米粒全て平らげた。 米粒ひとつない土鍋を見ながら、作物を作るというのは最高の教育なんだと身をもって体感する。 農薬や機械を使わなければお米は作れないと思っていたが、そういった物に頼らなくてもお米は作れるのである。

スーパーに行けば当たり前のように食材が並び、牛や豚や鳥は綺麗にカットされ陳列されている。 一度、畜産の屠殺現場を見学させてもらった事があるが、2週間くらいはお肉が食べれなかった記憶がある。 それは単に怖いとか、かわいそうという感情だけではなく、何も知らずに食卓にお肉が並びそれをただ食べていた自分自身に対しての憤りの感情が強かった。

20世紀もっとも影響力のあった経済学者のひとりジョン・ケインズは 「政府は継続的なインフレを通じて国民の資産を誰にも気づかれることなく、密かに収奪している」 インフレの本質は通貨の購買力を低下させ、富を一極集中させる事で、 ごく一部の金持ちと圧倒的に貧しいものを作り出している。

日本もアメリカのような少数の金持ちとそれ以外の貧しいものの2極化となり中間層はなくなると銀行時代の先輩が20年前に熱弁していたが、その世界はもはや目前であろう。

現在の日本の円安も意図的に仕組まれているといっても過言ではない。

これ以上の事はここで書くことは控えるが、 先日高松から韓国行きの飛行機に乗った際、窓際の席に座ったのだが、久しぶりに見る高松の景色に驚愕した。

農業用水に使用されるため池にメガソーラーが作られていた。

何かあればため池の水は使えないだろう。

自然を壊してまでお金が欲しいのだろうか。

そんな大人達が多い事に些か嫌気がさしてくる。

この地球は子供達や動物達の為に残してあげなくちゃいけないのに。

とにもかくにも世の中を変えるのは選挙ではなく、お金の使い方だ。金の使い方を一人ひとりが考えなければこの社会は変えれないだろう。

自分が作ったお米を前にそんな事を考えていた。