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自然農法での米作り②

4月に籾から蒔いて始めた自然農法での米作りの稲がようやく実り、先日稲刈りを行なってきた。

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今年の異常過ぎる猛暑の影響がどこまで影響するのか不安ではあったが、田んぼに到着すると、黄金色に輝く稲穂が映し出す景色はなんとも言えない絶景だった。

青い瀬戸内海と、稲穂の黄金の海。 この風景の一役を担ったのかと思うと、それだけで達成感が込み上げてくる。

師匠からレクチャーを受けて稲刈りの作業に入る。

自然農法の為、農薬は使わないので病気になっている稲もあったが、ほとんどの稲が順調に育っててくれた。

米作りの起源には諸説あるが、数千年来続いている稲作のお米には長い年月の地球の記憶が刻みこまれ、それがまた次の世代のお米に引き継がれている。もちろん今年の猛暑もお米は記憶しているだろう。

「このお米は、僕が作ったことを記憶してくれてるのかな。」そんな事を想像しながら稲刈りの手を進める。

稲を根元から10cmくらいのところで刈り、それを一つの束(両手で持てる程度)にまとめ、藁で結んでいく。

それを「はさ」という横木にかけ、太陽と風の力で約2週間かけて自然乾燥させる。 この方法には、米の旨味や甘み、香りを引き出すメリットがある。天候に左右されやすが、自然農法のため機械は使わずに昔ながらの方法で乾かしていく。

2週間ほど乾かしてからとなるので実際に食べれるのは11月になるが、きっと美味しいに違いない。

話は変わるが、ゲストハウスの庭で作っている葡萄は今年の猛暑の影響もあってか、色づきも悪く糖度もあまり高くなかった。昨年くらいから100房近く葡萄が実るのようになり、とてもじゃないが一人では食べきれないので、収穫できたものは毎年ご近所の方に配り食べてもらってるのだが、 「美味しかった」と言ってもらえるのがとても嬉しく、それだけで幸せな気分になれる。

今年はみんなに配れる程のお米はないが、いつか近所の人や困ってる人に配れるくらいのお米を作りたいなと思う。