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再びバンコクへ

地域ブランドマネージャーの視察を終えた後、僕は再びバンコクへと戻ってきた。
 

目的は四国ツーリズム創造機構が主催するバンコクでの観光商談会に参加するためだ。

「四国インバウンド商談会inバンコク」という四国の地銀4行が組成した四国アライアンスが共催し開催されるものだ。
 

バンコクの旅行代理店数十社と直に商談が行えるというのだが、高松市内で細々とゲストハウスを運営している僕なんかが行っても相手にされないだろうと思い、最初に声掛けいただいた時はお断りをしたのだが、よく考えてみれば、このようなチャンスは今後無いかもしれないし、少なからず香川県にはゲストハウスという業態で営業している宿が沢山あり、どこも個性的で面白い。

そう言ったことだけでも伝えるべき意味があるのではないかと思い、後日改めて参加の申込みをした。

 

 

バンコクに戻ってきたが、商談会は2日後に開催される。
プレゼン時に使用する資料を作成したり準備もする必要があるのだが、どうしても行きたかった場所があった。

 

それは昨年の夏のことだった。

 
 

チェックイン終了間際に3人組がウォークインで泊まれるかと訪ねてきた。
ちょうど1部屋空きがあったので、個室に案内したのだが、その3人組はタイでゲストハウスを運営しているという事だった。僕たちは夜一緒にお酒を飲んだりして楽しんだ。
彼らは地元の僕たちをとてもリスペクトしてくれているのが分かったし、何より一緒に時間を過ごしている間の笑顔がとても素敵で印象深かった。その笑顔は取り繕った物ではなく、心底人生を楽しんでいるかのような雰囲気さえ伝わってきた。

 

 

 

そんな彼らにもう一度会いたいと思いBTSに乗り込んだ。
Sanam Pao駅もしくはAri駅のちょうど真ん中に位置しており、駅からは徒歩10分以内といったところである。
ゲストハウスの入り口には日本人が経営しているカフェがあり、その奥に彼らが経営しているゲストハウスがあった。

 

中に入ると大勢の欧米系のゲストで賑わっていた。
コンテナの様なお部屋が囲う様に中庭があり、その中にBARがあり、みんながお酒を飲んだり、BBQしたり、会話を楽しんだりしていた。

 

そしてその中に入るとすぐに僕を見つけてくれた。
昨年の夏に日本に来てくれていたSomが満面の笑顔で僕を迎えてくれた。

 

僕たちはSINGHAビールで再会に乾杯した。
 
【The Yard Hostel】

 
 

 

ゲストハウスを運営していると毎日の様に、外国人と出会う。
いままで僕は仲良くなったゲストさん、もう一度会いたいゲストさんを訪ねて彼らの母国へと向かった。日本で出会ったゲストさんと彼らの母国で再度出会う感動は何事にも代えがたいものがある。

 

その感動を知ってから、旅のプライオリティーは有名な観光地に行く事が一番になる事ではなくなった。

 

 

会いたい人がいるからその場所に行く。
それが僕にとって一番の旅の醍醐味である。

 

表面的な笑顔ではなく、心の底から笑顔が出る人生が一番だ。
僕もSomの様な他国で人を惹きつけ、自国へと訪ねさせる魅力ある人間になりたいと思う。

 

香川県にもそういった人達が増える事を望む。