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ゲストハウスのこれから

ゲストハウスのこれから

旅行業に携わらせていただいて、おかげさまで今年で3年が経とうとしています。
大きなトラブルもなく運営ができているのは、スタッフや周りの皆さんの力だと思います。
しかし、これから宿泊業は熾烈な戦いを強いられるようになってくると思っています。
民泊サイトとして話題のAirbnbですが、僕が登録した時は、掲載すればドンドン予約が入るという状況でした。
昨年1月1日〜15日までの、AIrbnbサイトにおける予約数は15件でしたが、今年は6件と大幅に予約数は減少しています。
また同時期における1人あたりの平均客単価は2473円から2133円と340円減少しています。
数字を見ても分かるように部屋を提供するホストの増加等、様々な要因があり市場価格は年々下がり続けています。

サイトの予約率を維持しようとすれば、必然的に価格を下げる必要があります。そうなると既存サービスの維持は難しくなり、調整する必要があり、それが質の低下、サービスの低下に繋がり、負のスパラルに落ちる可能性があります。
もちろんそれだけでなく、宿泊業全体においても同じ状況になっています。
民泊新法による民泊業の増加や、大資本のインバウンド宿泊サービスへの進出。
従前のゲストハウスはインバウンド客を狙うといったニッチなビジネスが成り立ってきましたが、そういった状況から今後は厳しくなりそうです。
どんな事でもそうですが、僕は「続けるという事が大切」と考えています。
「ではこのビジネスを継続するためにどうするのか?」今まさに分岐点にきているような気がしています。

僕はこの仕事を始める前に、旅に出ました。

そこでいろんな人から話を聞きました。
もちろんビジネスのアイデアもそうですが、旅に出て良かったのは、人の優しさに触れ、人としてどのように生きるかを教えてくれた事でした。
ビジネスにおいて大切なのは、専門的な知識の前に、人としての考え方や生き方だと思っています。その根本的な考えがなければいくら知識も詰め込んでもダメな気がしています。
だから自分を成長させる為、そして新しいTraditional Apartmentの形を見つけるために少しの間、旅に出る事にしました。人が旅することの本質を考え、ビジネスのアイデアを吸収し、どんな時でもゲストに暖かく対応できるようになりたいと考えています。
旅の経過などについてはTRIVEZINEを通して映像等で皆さまにお伝えしていければと考えています。
その期間僕は不在になりますが、スタッフ一同皆さまのお越しをお待ちしておりますので、どうぞよろしくお願いします。

2018年1月13日
Traditional Apartment
Daisuke Uchida