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【時代を超えて人が繋がる日】逆うち巡礼の御利益?〜高松ゲストハウスTraditional Apartment〜

お遍路さんの逆うち巡礼を始めた日の話。

最初の大窪寺の上り坂で洗礼を喰らった僕は自転車で逆うち巡礼に出た事を少し後悔していた。
若い時に比べ思った以上に体力がなくなっていたのもあるが、とにかく暑さが想像以上に堪えたのである。
「無理しないように車で行けばよかった。若い時みたいに自転車なんてのは無理があるよな。」とブツブツつぶやきながら、大窪寺を後にした。

途中で休憩した際に、ふとインスタグラムを開いてみると新規メッセージが入っていた。



Traditional Apartmentは元々は賃貸アパートとして運営していたのだが、時代の流れとともに居住される方がいなくなり、僕が宿泊施設として引き継いだ経緯がある。しかしながら僕にはほとんと居住されていた方の記憶がなかった。
僕は休憩中に母親に連絡してみた。

電話越しにメッセージの内容を伝えると
「もしかして○○さんのお孫さんかな?」と母親が記憶を辿ってくれた。

僕はメッセージくださった方に
「失礼ですが、お婆様のお名前は○○さんでしょうか?」
と聞いてみた。すると




母親の記憶にある方のお孫さんだったのである。

母に尋ねると、その方は何十年も住んでくださった方で、その娘さん(メッセージをくださった方のお母様)も一緒に住んでいたという事。
またその娘さんはここからお嫁に行ったようで、ご結婚された後、娘さん(メッセージをくださった方)をお連れになりお婆様に会いにこられていた。
その後、娘さんがお婆様をお引き取りになり、退去されたのだが時を経てその方のお孫さんから、メッセージをいただいたのである。

時代を超え、アパートに関わった人達の人生が一瞬交差した瞬間であった。
それを感じた時、ここを引き継いだ事を誇りに思うのと同時に涙が出そうになるくらい嬉しかったし、コロナで宿泊業は先行きが不透明で不安も大きいが、どんな形であれ、アパートを残していく事が大切だと思った。

もしかして、これが逆うち巡礼の御利益かもしれないと思ったら、自転車のペダルを軽快に漕ぎ出していた。