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【キューバの旅〜DAY2〜】ハバナ到着〜高松ゲストハウスTraditional Apartment〜

〜キューバの旅〜
DAY2
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【ハバナでチェックイン】

 

今日から3日間お世話になる宿の前に到着した。
目の前にはハバナ観光のアイコン的建物のCapitolio(カピトリオ)がある。カピトリオはキューバの国会議事堂で、ここはハバナの中心部という事になるだろう。
指定の住所の前に到着したものの、チェックインの仕方や、鍵の受け渡しは何も聞かされてなかったので、どうすれば良いのか全く解らないでいた。
 
繰り返すがキューバは基本的にネットが繋がらない。
いま僕たちが入ろうとしている建物は、もはや崩壊寸前の廃墟ビルの様でもあり、周辺には尿の様なアンモニア臭が漂っている。

 
いまにもゾンビが出てきそうな雰囲気である。
一瞬フェルナンドと目があった。彼の目は「ここで間違ってない?」と言っている様だった。
 
目の前には国会議事堂があり、多くの旅行者が集まって来ているが、道路を1本挟んだ、この建物とのギャップをどう受け入れれば良いのか正直困惑していた。
 
廃墟ビルの入り口には鉄製の頑丈な扉があったが、インターフォンの様な近代文明の産物なる物は、もちろんこのキューバには存在しない。
どうすれば中に入れるのか考えていた時、フェルナンドが鉄製の扉が半ドアなのを見つけた。彼は勢い良く扉を押した。
ドアが開いた!
そして彼が地面に置いたボストンバック2個を持ち上げて中に入ろうとした瞬間、地鳴りの様な音が廃墟ビル全体に響き渡った。

ドーン!!

勢い良くドアを開けた為、その反動で鉄製のドアが勢い良く閉まったのだ。
 
ボストンバックを両手に持ち、勢い良く閉まったドアの前で立ちすくむフェルナンドの背中がなんだかマヌケに見えて笑えてきた。

「F⭕️⭕️K!」

 
フェルナンドが叫んだ。

そして廃墟ビル全体に響き渡るかの様に、フェルナンドが続けて叫んだ。

「誰かいませんかー?」

誰からも返答がない。

 

これやっぱり住所間違えているかもよ。こんな廃墟ビルに人が住んでいる気配なんてないし、ゾンビしか住んでいないって。
そんな会話をしていると、鉄製の扉が開く音がした。
 
中からはゾンビではなく、中年の小太りの女性が胸を大きくアピールした服装で出てきた。
 
名前はマデリン。どうやらホストの奥さんらしい。
挨拶を交わし、廃墟ビルの中に案内してくれた、階段の横にはエレベータらしきものがあったが、もう何十年も使ってないらしい。
 

そんな物は絶対に乗りたくないので階段で上がる事にした。
2階、3階と登っていくが、どの階も不気味な雰囲気で人が住んでいる気配など全く感じさせない。

ようやく最上階にたどり着いた。
部屋の中に案内されると、ホストである夫がいた。

どうやら、この部屋はこの夫婦の部屋の空室を使わせてもらうタイプの部屋らしい。夫とも挨拶を交わすが、何やらフェルナンドの機嫌が悪いのが伝わってくる。
そして僕達は自分たちの部屋に入った。
部屋は新しくないが、シャワートイレは客室内にあり、立地を考えればこんな物だろうと思った瞬間、
 
 
フェルナンドが血走った眼をしながら大声で

「お前はこの部屋で満足なのか?俺はこの部屋は嫌いだ。しかも一人、1泊50USD/なんて高すぎるじゃないか!!俺は気に入らない。ホテルをチェンジする!」

 
ドアを隔てた反対の部屋にホスト夫婦がいるし、声も聞こえるので少し冷静になって話をするように落ち着かせた。

しかし、自分は忙しいと言って航空券から宿泊まで僕に予約させておいて、俺に文句を言うフェルナンドの態度に少し苛立ちを覚えながら、

「この部屋を予約する際に君に確認したよね?それでOKって言ったから俺は予約したんだけどさー。ん??待って。いま1泊50USDって言ったよね?ちょっともう一度料金を確認するわ。」

前回の記事にも書いたが、僕は宿の予約をする際に沢山のサイトを検索して、彼に確認のメールを送っていたので、料金が少し混在していたようだった。
よく調べてみると本日からの宿は1泊あたり一人25USDだった。
それを聞いた彼は落ちつきを取り戻し、納得してくれた様だったが、僕はいまいちフェルナンドのお金や物の価値観がわからなくなった。
気を取り直した彼はハバナの街の散策に向かうために、着替えを始めた。
この後、彼を襲う悲劇が待ち受けているとは知らずに彼は入念に化粧をし、意気揚々と廃墟ビルの階段を下りて行った。
時計を見ると予定通りの 16時半だった。


 

つづく